社員紹介

こだわりを大切に、長年通用する普遍的なものを目指す

テクノロジー事業本部 技術統括部 研究開発室 室長 兼 フェロー
M.K. 2005年入社

ポストエフェクトなどミドルウェアの研究開発に従事

前職では2000年からXbox用のゲームタイトルで、グラフィックスエンジン開発を担当していました。それ以前も趣味で絵を描いたり、グラフィックスのプログラミングをしたりしていましたが、ゲーム業界の仕事としてはそれが最初です。その後、縁があって2005年にシリコンスタジオに入社しました。ほどなく『YEBIS』の前身となるエフェクトライブラリなどのミドルウェア開発に携わり、今に至ります。
ポストエフェクトのミドルウェア自体が珍しいものではあるのですが、『YEBIS』はどんどん新しい機能を追加してきたにもかかわらず、10年前に使っていたパラメーターを今でもほとんどそのまま使えます。現実世界をいかに再現するかを追求し、自分なりのこだわりを持ちつつ、常に長年にわたって使い続けられる普遍的なプロダクトを目指してきました。

現実世界で実際に起こる表現の原理を自分で考える

ポストエフェクトのようなグラフィックスエンジンの場合、こだわりや絵心を持たず、世の中にすでにある原理原則をもとにプログラム化しただけでは、理論上は正しいはずなのに何か不自然な絵になってしまう、ということが往々にしてあります。
表に出ている一般的な教科書には、現実世界で実際に起こることでも書いていないことがたくさんあって、教科書どおりに実装しても映画に出てくるシーンとは違うものになることもあります。だから私は自分で原理を考えて、どういう絵になるか、実写と比べて何が違うか、細部までこだわってきました。そのためにも、グラフィックスエンジニアにとって日頃から映画や写真などいろいろな映像表現を見て観察眼を養うことは、大切なことかもしれません。

エンジニアが正当に評価されやすい環境の中で

今のハードウェアの性能では難しく、まだ実現できていないことがいくつもあります。まだできることがある限り、そしてそれに対する需要がある限り、私はこの分野でこだわりを持って挑戦し続けるつもりです。
シリコンスタジオは、エンジニアがリスペクトされ、正当に評価されやすい環境だと思います。私が入社した頃から比べるとだいぶ大きくなりましたが、一般的な企業と比較すれば自分の仕事が制限されることも少なく、自由度があっていろいろチャレンジできるはずです。これからも仕事に対して意欲があり、こだわりを忘れず、常に問題意識を持って仕事に取り組める仲間と一緒に、自分たちにしかできないもの、他とは違う唯一無二のものを作り出していきたいですね。

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