さまざまなエフェクトの表現力

被写界深度ボケ・レンズフレア・モーションブラーなど、YEBIS 4 が搭載する全エフェクトの詳細と実写比較をご紹介します。

DOF(被写界深度)の進化

YEBIS 4 では、YEBIS 3 でサポートされた収差によるボケ味表現に加え、波動光学による回折パターンやレンズの加工で生じる玉ねぎボケなどの表現も可能です。設定によっては写真のようなボケをリアルタイムで描写できます。

エッジ部分に現れやすいアーティファクトも軽減し、より自然な被写界深度とボケ表現を演出できます。

絞り形状の表現とカスタマイズ

YEBIS 4 は、絞り形状の表現力も向上し、自由度の高いカスタマイズが可能です。絞り羽根の枚数や円形絞りの強度、羽根のカーブや継ぎ目の微妙な歪みなどを調整し、多彩な絞り形状を表現できます。

レンズの収差とボケ味のカスタマイズ

球面収差と軸上色収差のシミュレーションや動的なカスタマイズが可能です。

レンズを通った光がどのようなボケ像を形作るかをリアルタイムに確認しながら、収差やその補正状態を調整できます。これにより、バブルボケやソフトボケ、多彩なカラーフリンジなど、さまざまな表情をもつボケを簡単に演出できます。

回折模様や玉ねぎボケなどのディテール表現

YEBIS 4 は、YEBIS 3 でサポートされた収差によるボケ味表現に加え、波動光学による回折パターンやレンズの加工で生じる玉ねぎボケなどのディテール表現が可能です。パラメーターの調整により、写真のようなボケから個性的なボケまで、多彩なボケを演出できます。

回折や玉ねぎボケの模様は、画面内の位置やボケのサイズ、フォーカス前後によって光学的に変化します。写真のボケの模様を貼り付けるだけでは表現できない複雑な挙動により、自然で写実的な表現が可能です。

玉ねぎボケ

玉ねぎボケ

口径食とレモンボケ

レンズの鏡筒で光が遮蔽される口径食の品質も向上し、より美しいレモンボケが可能になりました。

非点収差とぐるぐるボケ

YEBIS 4 では像面湾曲と非点収差をサポートしており、それによるナチュラルなボケの歪みの表現や、ぐるぐるボケといった特徴的なボケ表現も可能です。

レンズフレア(グレアエフェクト)

イメージベースとスプライトベースによる多彩な表現。

YEBIS は、入力画像内の明るい画素から自動的に生成されるイメージベースのグレアと、位置と大きさや明るさなどを明示された光源から生成されるスプライトベースの高品質なレンズフレア(YEBIS ではライトゴースト機能)の2種類をサポートします。これらの組み合わせと任意のパラメーター設定により、さまざまな表情をもつ多彩なグレアを表現できます。

グレアのバリエーション(サムネイルで切り替え)

光学的な影響の強さと調整

YEBIS 4 では、絞りや画角などの光学的な条件に応じて、グレアの挙動が自動的に変化します。

逆に、光学への依存度を調整したり、特定のレンズ状態に固定することも可能です。ゲームなどでは、一般に現実のレンズよりも極端なズーミングが生じるため、グレアが光学通りに変化すると必ずしも魅力的な形状を保つことが難しいケースがあります。表現したい形状に固定したり、あるいは変化の度合いを抑えることで、自然でかつ扱いやすい挙動に調整することが可能です。

ゴーストのカスタマイズ

ゴーストの色や形状のパターンのカスタマイズが可能です。ゴーストの色は反射防止(AR)コートによる反射波長(反射色)の掛け合わせで決まりますが、レンズ全体を構成するAR コートの色配分をカスタマイズすることで、簡単に自然な組み合わせの新たなパターンを作り出せます。

YEBIS 4 について詳しく知りたい方へ

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アナモルフィックレンズエフェクト

アナモルフィックレンズは、標準的なフィルムでワイド映像を撮影/上映するために横方向を圧縮/伸長する特殊なレンズです。本来はワイド映像のためのシステムですが、その光学的な作用により、アナモルフィックレンズを用いた映像にはさまざまな特有の効果が生じます。

本物のような空気感を演出できるエフェクト

良く知られる効果に、楕円形のボケと横に伸びる青いフレアがあります。実際のアナモルフィックレンズにはこの他にも多彩な効果があり、それらが複雑に組み合わさることではじめて映像に独特の空気感が生まれます。

YEBIS は、一般にはあまり語られない重要な効果も含むさまざまなアナモルフィックレンズエフェクトをサポートします。独自にサポートする効果には、アナモルフィックレンズ特有の非点収差や歪曲、倍率色収差、特有のケラレ、フォーカスブリージングなどがあります。

アナモルフィック非点収差

特有の効果の一つに、縦横方向で焦点距離がずれる非点収差があります。画面に対して縦方向と横方向でフォーカス距離がずれるため、本来のフォーカス前後で縦横いずれかに伸びた線状のボケが生じ、それらが本来のフォーカスを跨いで入れ替わるような特徴的な現象が生じます。

アナモルフィック非点収差の原理とフォーカス前後のボケの形状

アナモルフィック非点収差の原理とフォーカス前後のボケの形状

アナモルフィックレンズフレア

ただ横に伸びるのではなく、ゴーストや回折効果が重なり合ってアナモルフィックレンズフレアを形作る様をより複雑に表現できます。また、スプライトベースのレンズフレア(YEBIS ではライトゴースト機能)を併用することで、さらに複雑で特徴のある表現が可能です。

アナモルフィックレンズの圧縮率(スクイーズファクタ)によってレンズフレアの形状も変化します。

アナモルフィックレンズフレアの特徴である色のカスタマイズ等も可能です。

OTHER EFFECTSその他のエフェクト

トーンマップ

YEBIS 独自のトーンマップがさらに進化し、トー、ミッド、ショルダーの制御や、高輝度飽和領域の色相シフト調整が可能になります。任意の調整を行いつつ、SDR やHDR を問わず一貫したビジュアルを実現できます。

露出合成

YEBIS 4 ではHDR 露出合成のサポートにより、コントラストの非常に高いシーンで、より肉眼での印象に近い映像の出力が可能です。

カラーグレーディング

YEBIS 4 では従来の線形行列変換および出力色空間でのLUT に加え、シャドウ、ミッド、ハイライトのそれぞれでより柔軟性の高いパラメーターを調整できるカラーグレーディングをサポートします。グレーディングはシーンリニア空間で行われるため、HDR を含むさまざまな出力デバイスに対し、同じ設定で一貫したイメージ調整が可能です。

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