技術・開発手法
都市・自然地形対応のリアルタイム3D生成技術
高品質な都市・自然地形のリアルタイム3D生成を効率的・自動的に実現
GISやOpenStreetMap、PLATEAUなどの地理空間データを最適化・変換・統合し、描画性能とのバランスも確保しながら効率的に高品質な都市・自然地形のリアルタイム3D環境を生成する技術です。
多様な地図データをリアルタイム3D都市環境として再構成
地理空間データやPLATEAUの3D都市モデルは形式や精度が異なるため、そのままではリアルタイム3D環境での利用が困難です。本技術では、これらのデータを最適化・変換・統合するパイプラインを用い、効率的に都市や自然地形を含む高品質な3D環境を生成します。
道路や建物、樹木・草地などの地物も表現可能です。動的LOD制御やストリーミング最適化により、大規模データでもリアルタイム描画と視覚品質を両立し、広域環境やドライビングシミュレーター、XR体験など多様なシーン構築に対応します。
都市・自然地形対応のリアルタイム3D生成技術の特徴・強み
FEATURE 01
多様な地図データの最適化・統合
GISやOpenStreetMapなどの地理空間データ、PLATEAUの3D都市モデルなど、形式や精度の異なるデータを最適化・変換・統合することで、都市や自然地形を含む一貫したリアルタイム3D環境を生成できます。
FEATURE 02
道路・交通要素の自動生成
地図情報を基に道路、車線、横断歩道、信号、標識などの交通要素を自動的に生成・配置できます。都市部だけでなく、広域環境でも道路構造を正確に反映した3D表現が可能です。
FEATURE 03
建物データのプロシージャル生成
地図や属性情報を活用し、建物形状やファサードを自動生成・加工する技術です。都市部のスケール感を維持しつつ、多様な建物形状や景観を効率的に再現できます。
FEATURE 04
自然地形・地物の生成
DEMや点群データを基に地形を生成し、樹木・草地・岩などの自然地物をプロシージャルに配置できます。都市部以外の山岳、河川、森林などの自然環境も高品質な3D表現で再現可能です。
FEATURE 05
大規模データのリアルタイム最適化
動的LOD制御やストリーミング最適化により、大規模都市や広域自然地形でもリアルタイム描画を維持できます。高速移動や広範囲シミュレーションでも、視覚品質とパフォーマンスを両立します。
当社独自の知見、技術、資産を活かした定評のあるクオリティ
DETAIL 01
ゲームエンジン
当社ではゲーム、エンタメ分野からビジネス分野に至るまで、UnityやUnreal Engineなどさまざまなゲームエンジンを活用した案件を数多く請け負う中、多種多様なニーズに対して柔軟に対応できるスキルと体制を整えてまいりました。 ゲームエンジンは3Dグラフィックスの高精度な描画や物理計算機能などを備えているため、時間や日照条件、天候の変化、周辺環境と並んだ際の見え方の違い、光源や効果音などのエフェクトの追加といった表現も自由自在です。上空から見下ろしたバードビューや歩行者目線でのウォークスルー、車目線での走行など、既存のツールによっては実現することが難しい体感型の空間ビジュアライゼーションを実現できます。
DETAIL 02
都市モデルデータベース「PLATEAU」
「PLATEAU」で提供される都市モデルデータは、一部の都市部を除くと、屋根や外壁のテクスチャがなく見た面が豆腐のような真っ白な箱モデル(LOD1)がまだ多数を占めているのが実情です。当社では、LOD1の建物について、負荷が高くならないように動作環境や利用用途に応じて最適なテクスチャライズを施します。現在はさらなる業務効率化を図るべく、窓・ドアを自動生成し、実画像を入力としてビルの色を自動計算する技術開発にも取り組み、検証を進めながら実案件でも採用を進めているところです。 さらにフォトリアルな空気感のある表現を目指し、 「PLATEAU SDK for Unreal」を用いた「Unreal Engine 5(UE5)」への取り込みや「PLATEAU SDK for Unity」の検証にも取り組んでいます。
DETAIL 03
市街地アセットモデル
当社では、ゲームエンジンのアセットストアや「PLATEAU」では提供されていない、日本国内の道路で使用されている道路標識や路面表示、信号機やガードレール、自動車や人など、高品質な自社開発アセットパーツを多数保有しています。標識の形状ゆがみ、錆、塗料の退色、路面表示・区画線のかすれやひび割れといった経年劣化の再現や、信号機の点灯・点滅表示も可能です。
DETAIL 04
道路付属物の位置情報を活用した「PLATEAU」への市街地アセット自動配置
「PLATEAU は航空写真と建物情報を主体とする3Dモデルデータのため、道路に関してはテクスチャや標識などの細かい情報がありません。当社では、道路標識や信号機、横断歩道や停止線、ゼブラゾーンなど、地図データに含まれる道路付属物の位置情報をパートナー企業から入手し、それに基づいて実際の位置に独自アセットを自動的に付与する技術を開発しています。PLATEAUに当社独自開発の高品質な3Dアセットを組み合わせることにより、フォトリアルな都市空間シーンを効率的に実現することが可能です。
DETAIL 05
広域土木におけるDEM活用と自然地形アセット生成
広域の土木分野における、地形データの3D化と仮想空間上で土壌・樹木などに高いリアリティをもたせて再現するアプローチです。点群やフォトグラメトリ由来のDEMデータを、ゲームエンジン対応のハイトマップへ変換し、スケールや位置などを調整して取り込み、地形を再現します。地表の分類は関連した位置情報などを活用し、岩肌や草地などの範囲に対して、マテリアルの設定を行い作業時間を効率化します。樹木などの配置にはプロシージャル(Procedural)な配置ツールなどを用い、サイズやテクスチャにランダム性を加え、自然さながらのリアリティに向上させます。輸送機器や自動車などの走行・搬送シミュレーション、建設計画・土地開発のシミュレーションやアーカイブ化など、多用途に活用が可能です。
主な用途/活用シーン
USE CASE 01
自動車・モビリティ
都市道路や交通インフラを含むリアルな環境を生成し、車両走行環境の再現やモビリティ関連システムの検証・開発に活用できます。
- 車両走行環境の再現
- ドライビングシミュレーター
- 自動運転アルゴリズム検証
- 交通環境の可視化
USE CASE 02
ロボティクス
都市空間や広域地形を再現し、ドローンや自律移動ロボットなどの挙動検証や開発環境の構築に活用できます。
- ドローン飛行環境の再現
- 自律移動ロボットの検証
- 屋外ロボットの環境テスト
- 自律システムの学習環境
USE CASE 03
都市計画・景観
都市空間や交通インフラを3Dで再現し、都市開発やインフラ整備における配置検討や景観確認に活用できます。
- 都市開発後の景観確認
- 道路・橋梁・公共施設の配置検討
- 都市インフラ計画の可視化