ニュースリリース

シリコンスタジオとEIZO、Hybrid Log-Gammaに対応する新しいHDRソリューションの開発で協業~ソフト・ハード両面からHDRコンテンツの制作をサポート~

ゲーム・映像業界向けに人材派遣・紹介サービスおよびデジタルコンテンツ関連ビジネスを展開するシリコンスタジオ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:寺田健彦、東証マザーズ:証券コード3907、以下「当社」)と、EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆、東証第一部:証券コード6737、以下「EIZO」)は協業し、従来のモニタでは再現できなかった映像表現が可能となるHybrid Log-Gamma(以下HLG) 対応のHDRソリューションの開発を行います。

当社では今後、HLGへの対応をはじめ、Dolby Visionなど各種HDR出力への対応を積極的に進めてまいります。

Silicon Studio
EIZO

協業の概要について

当社がHDRコンテンツ開発技術、EIZOがHLG対応HDRモニタの開発をそれぞれ担当します。2社の技術および製品を組み合わせることで、ソフト・ハードの両面からコンテンツ制作をサポートできる新しいHDRソリューションの提案が可能となります。対象となる業界としては、放送、自動車など製造を中心に、ゲーム、映像など幅広く想定しております。

協業によるHDRソリューションで実現できること

従来のモニタやCG/写真コンテンツでは表現できなかった、現実世界に近い光沢感を持つ金属のきらめき、Adobe RGBの色域でも足りないとされる自動車などの塗装色を、非常に高い再現度で表示することができます。これにより、プロダクトビジュアライゼーションにおいてよく起きるとされる、デザイン時のCGと実物の色合いが異なる、というギャップを解消することができます。

協業によるHDRソリューションの公開について

2016年6月22日~24日に開催される「第24回 3D&バーチャルリアリティ展」ならびに6月29日~7月1日「第2回 先端コンテンツ技術展」にて、当社制作によるHLG 対応のリアルタイムCGコンテンツを、EIZO製HDRモニタの試作機で表示する形のデモを初公開する予定です。

HDRについて

HDR(High Dynamic Range)は、映像における輝度のレンジを拡大する技術です。現行規格であるSDR(Standard Dynamic Range)と比較すると、およそ100倍もの輝度信号を記録することができるため、従来は黒く潰れていた日陰の部分を視認できるよう描写した上で、同時に日向の部分も白飛びさせることなく明瞭に表示することも可能となります。HDRで記録された映像をHDRに対応するモニタで表示することで、肉眼で見たものに極めて近い映像表現がモニタ上で可能となります。

Hybrid Log-Gammaについて

NHK(日本放送協会)とBBC(英国放送協会)が協同で推進しているHDR方式の1つです。HDR表現が可能なことはもちろん、生放送で使用できることや、従来のテレビ方式とも高い互換性が維持されていることなどが特徴です。NHKでは、2016年から開始が予定されているBSでの4K・8Kの試験放送において、この技術が使用できるよう、放送方式の標準化や設備の整備が進められています。

HDR と SDR の比較画像(左:HDR、右:SDR)

HDRはSDRと比較して明るい部分や暗い部分でもディテールを表現することができます。

※SDR(右)画像は、HDRの効果を分かりやすくご紹介するために加工を施した参考画像です。

EIZO株式会社について

EIZO株式会社は、Visual Technology Companyとして、1968年の創業以来培ってきた映像関連のノウハウと自社一貫開発生産体制により、一般オフィス用途やグラフィックス市場だけでなく、メディカルやeスポーツ、航空管制、船舶、鉄道など、世界中の様々な市場に向けて、最先端かつ高品質な映像ソリューションを提供しています。

※ 記載されている名称は各社の商標または登録商標です。

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シリコンスタジオ株式会社
広報担当

Email:pr@siliconstudio.co.jp
平日 10:00~18:00

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