YEBIS Optic Based Post-Processing

FEATURES YEBIS とは

アーティスティックな表現や特殊なエフェクト

フォトリアル表現を得意とする YEBIS ですが、
情緒的表現や前衛芸術的表現のような非リアル志向のビジュアルをと繰り出すことも出来ます。

リアル志向だけではなく、アート志向なポストエフェクトも実現可能

YEBIS には、説得力のあるフォトリアリズムをもたらすポストエフェクトが数多く用意されています。しかし得意なのは「リアル」分野だけではありません。演出志向でアーティスティックな方向性のポストエフェクトも備わっています。別項で紹介しているブルームやグレアといった光芒系ポストエフェクト群などもその類といえますが、「光筋」(God Ray,Light Shaft)、「コロナ」(Corona)、「陽炎」(Heat Shimmer)などは、特に美しく幻想的なビジュアル効果をもたらすポストエフェクトです。

光筋表現 OFF
光筋表現 ON

光筋表現

光筋表現は光の束が光源の照射方向に筋のように溢れ出すエフェクトです。ややもすれば高度なボリュームレンダリングの結果のように見えますが、YEBIS ではポストエフェクトで実現しています。この光筋表現は木漏れ日表現や雲間から差し込む陽光などの表現に有効で、ポイントは「光源が大まかには遮蔽されていながらも、その隙間から光が突き出てくること」を再現するためのマスクにあります。

具体的には、HDRレンダリングでシーンをレンダリングし、さらにトーンマッピングを行った結果として得られた高輝度領域から光源の照射方向に(あるいは放射状に)ブラーを掛けて実現します。しかし、ただ一様にブラーを掛けたのでは太いビームのようになってしまいますし、細くしただけでは光芒系ポストエフェクトと同じになってしまいます。そこで光筋表現のポストエフェクトでは、シーンをレンダリングした後に残っている深度バッファを元手に、光筋の発生元となる光源を遮蔽している情景のマスクパターンを生成し、このマスクで抜きながら高輝度領域のブラーの生成を行うようにします。さらに YEBIS では、このマスクに一定のノイズを与えることで無数の細い光が束となって遮蔽物の隙間から溢れ出ている映像を作り出します。

光筋表現と組み合わせると非常に効果的な見映えになるのがコロナです。コロナは大気中の微粒子によって生じる光の回折リングで、同心円状の虹色の光環(光冠)として見えます。YEBIS では、この光輪に、強さ、大きさ、減衰割合、分散の向きなどのパラメーターを設定することで自在にカスタマイズして出力できます。パラメータの設定次第では多重リング状に出したり暈(かさ)やレンズ形状光輪(Lenticular Halo)のような表現にすることも可能です。

陽炎は情景が揺らいで見えるような表現です。YEBIS ではレンダリング結果の任意の領域に対して任意の強度でこの効果を与えることができます。砂漠に浮かぶ蜃気楼の表現…というのが最も直感的な使い方ですが、煙や炎の向こう側に見える情景を歪ませるような演出にも利用できます。また、こうした表現は別名で空間歪み表現(Space Warping)ともいい、非リアルな使い方になりますが、たとえば高速に繰り出したパンチやキックの軌跡の向こう側の情景をこのエフェクトで歪ませたり、はたまた光学迷彩的なビジュアル効果を表現することもできます。

アイディア次第では、予想外な映像効果を作り出すことができることも

フィードバックブラー OFF
フィードバックブラー ON

フィードバックブラー

サイケデリックな残像効果と奇妙なレンズディストーション

ダウンロード・HD解像度版
Windows Media HD ( wmv / 393MB )

YEBIS ではパラメータ群を非常に広い範囲で与えて多様なポストエフェクトを作り出すことができます。つまり、あえて異常なパラメータをリアル表現目的のポストエフェクトに与えることで、結果としてアーティスティックなポストエフェクトを得ることも可能なのです。

例えば、YEBIS では過去フレームを薄く残しつつ現在フレームを上書きしていくことで実現される原始的なカメラブラー表現の一種「フィードバックブラー」が利用できますが、このエフェクトと同時に回転、拡大、色相変調、彩度変調、コントラスト変調といった色調変調エフェクトを同時に利用することで、毒物に侵されて幻覚状態にあるようなサイケデリックな情景を作り出せます。

別項で紹介した歪曲収差でも過度なパラメータを設定すれば水晶玉を通して見た情景のような、ぐにゃっと歪んだ情景を作り出せます。本来想定した使い方ではありませんが、YEBIS の各ポストエフェクトは、パラメーターの与え方によっては「思わぬ特異な映像効果」を実現できる可能性も秘めているのです。

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